有機野菜といえば、身体にいい食べものというイメージがありますよね。ですが、他の野菜と違いやどんなものが有機野菜に定義されているのか、これについてはよく知らないというかたも多いはずです。 そんな有機野菜について、特徴やメリット、ちょっと注意しておきたいデメリットをご紹介していきましょう。
有機野菜は無農薬ではない
有機野菜に関して、農薬を使わずに作られていると考えているかたが少なくありませんが、実はそうではありません。正しくは、有機JAS規格という農水省が定めている基準を満たしている野菜のことで、使用を禁じられている薬剤や添加剤を除外し、31種類の認定農薬については使用を許可されています。この点が、いわゆる無農薬野菜とは異なるポイントなんです。他にも、遺伝子組み換えではないといった条件をクリアしたものが「有機JAS認証」を取得することができます。
味は確かで安心して口にできる
農薬が使われているといっても、一般的な野菜よりも化学物質による影響が少なく、肥料なども生態系を壊してしまうリスクのあるものを利用していないため、環境に優しいのが有機野菜の魅力です。こういう野菜だと、安心して摂り入れることができますよね。 それに、量を出荷するために成長を早めるような手も加えられておらず、自然に育った素材の味をありのまま楽しむことができるのもいいところ。もちろん、栄養満点ですよ。
見た目が悪いものが多いのが玉に瑕
安全性の高さが有機野菜のメリットですが、より自然に近い状態で育てられているので、虫がつきやすいという問題があります。出回っているものも、見た目が綺麗ではないものが多いんです。 もちろん身体に害はありませんし、調理すればわからなくなるものの、虫食いがあるというだけで気になるというかたもいますよね。
それから、手間をかけて作られている分だけ値段設定が高めです。同じ野菜なら安いほうを選びたいので、手を取るのを躊躇するかたも少なくないでしょう。 オーガニックブームで注目度も高まっている有機野菜。気を遣って作られていて安全ですし、いいところはたくさんありますが、私は食卓に並べる前に、その定義や特徴をしっかりチェックしておくことも大切だと思います。